変態について真剣に考えてみた(2)
「ルブラン夫人とその娘 Self Portrait with Daughter」(1786)
変態の皆さん。お元気ですか?
私は通常運転です。
どうも。変態に憧れる一般人です。
以前、変態ってのはいったいなんなのか?!というのを考えました。
今回は、「変態」ってのはいったいなんのか?ではなく、
そもそも「なぜ人は変態」がうまれるのか、を、
過去に読んだ色々な文献を思い出しながら、徒然に書いていこうかと思います。
変態誕生秘話
ここでいう変態は前回同様、「性的倒錯者」です。
まぁざっくり言うと
1 露出
2 フェティシズム
3 接触性愛
4 小児性愛
5 マゾヒズム
6 サドヒズム
7 服飾倒錯的フェティシズム
8 窃視症
9 上の8個以外の性的倒錯(糞尿愛、動物愛、屍愛など、通常ではちょっと考えられないもの)
これです。
これらってのは、なかなかいないものです。
私も色々な人に出会ってきましたが、本物の変態にはあったことがありません。
たぶん出会う前に逮捕されてしまったんだと思います。
では、カレ/彼女たちは、どうして変態になるのでしょう。
なぜ露出に目覚めたのでしょう。
マゾになったのでしょう。
うんこを愛してしまったのでしょう。
余談ですが、実は現在は上記9個が性的倒錯とされていましたが、1950年代くらいには、同性愛者も性的倒錯とされています。
が、しかし、本ブログでは、同性愛者を性的倒錯とは定義しません。
「性的倒錯―恋愛の精神病理学」参照
フロイト曰く
結論からいうと、なぜ変態が産まれるか、というのは、科学的にも、医学的にも、生物学的にも分かっていません。
いつから論じられているかというと、フロイト“大先生”の時代から論争はされているのですが、未だに「謎」なのです。
フロイトはどう言っているかというと、
ざっくりまとめると
リビドー(性的衝動)の抑圧に失敗しちゃったから
ってことです。
本当に一言でいうと・・・です。
つまり、
人間は生まれた時点では、変態要素を持っている。けど、それは成長するにつれて両親・環境から抑圧されていく、つまり抑圧する自我を生み出すことができる。で、それが、正常に働いていれば本来は変態にはならないんだけど、それがうまく抑圧(自我を保つ事ができなければ)変態になっちゃう
ということです。
でもこれは本当にいろんな方面でフルボッコされています。
すごく納得のいく論だとは思うのですが、何十年も、この論はフルボッコされています。
とういか、フロイトをフルボッコにすることで、性化学や精神学というのは成長していってるのです。
フルボッコというのは正しくないかもですね。
複雑すぎてよく分からないのです。
フロイトももっとシンプルにしてくれたらよかったのに。
でも、外的要因で人は変態になる・・・って?
子どもにとってもっとも影響力のある人物とはだれでしょう!?
答えは簡単。両親です。
こんな論があります。
「年上好きな女子は、子どものときに父親に対し大きな不信感をもっていた。しかしその裏で強く父親を心のよりどころとして求めていた。だから、恋愛対象に父親性をもとめる結果、年上好きになる」
と・・・。
これが正しいかどうかは知りませんが、でも、変態にかかわらず、恋愛傾向に関しても、自分の両親というのはとても影響を与えている、かもなのです。
でです。結局変態になるひとってのは、その幼少時に「間違った親の愛」を受けてしまった人が多い!「性的倒錯―恋愛の精神病理学」と、ここでは書かれています。
間違った親の愛とは、虐待、性的虐待、親のヒステリックや精神病・・・などなど、まぁそういったものです。
まとめ
もうなんだかまとまらなくなってきたけど、まとめ
つまり、変態ってのは、なぜ生まれるのかってのは分かっていないのです。
なぜあなたがあなたになったのかという謎と同じレベルで。
でも、一つ言えるのは、子どもの恋愛・性癖には親というものが少なからず影響してくる、ということです。
それほど親というのは影響力がでかいということですな。
- 作者: M.ボス,Medard Boss,村上仁,吉田和夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る