オナニーの歴史2~ヴィクトリア朝時代編~
ヴィクトリア朝というといつかというと、1837年~1901年のイギリスのことです。
『不思議の国のアリス』とかそこら辺の時代ですね。
ヴィクトリア女王が統治していた時代のことです。
この時代が私は大好きです。
理由は特にないんですけど、この時代は「性」が模索していた時代ではないかと、感じるのです。
現在の「性」の美徳、また、「売春よくない!ダメ絶対!※ただし、男は女を買ってもいい」という倫理(?)感がより顕著に表れた時代ではないでしょうか。
で?
まぁ、そんな時代なんですけど、相変わらずオナニーに関しては批判的というか
「え?オナニーするの?バカなの?死ぬの?」という考えでした。医者がそういってるんだからもうそういう常識だったのでしょう。
医学なんて常に進化いているから、今日ある常識が100年後には都市伝説!なんてことありえるかもね♪
で???
当時の考えとしては、「精液を余計に消費すんじゃねーーよ」という考えがあって、オナニーや夢精で精子を失うのは危険だとしたのです。
だから、避妊も「精子の無駄遣い」扱いする医者もいたそうな。
度を過ごして精力を浪費する人々は弱い子孫を産むに違いない
(『ヴィクトリア朝の性と結婚』p195)
わお!だから現代っ子は弱弱なのねw(遠い目)
だから、当時は、オナニーがやめられない人は病院にいって治療をしたほどだったのです。
病名:「オナニー」なんていやですね。
でもそれがつい200年近く前の世界だったのです。
マスター・べーション恐怖症!?
ヴィクトリア朝時代以前も、前述したとおり、オナニーは悪癖でした。
でもそれはキリスト教的考えが強かったのです。
でも、ヴィクトリア朝では、それは「医学的によくないよ?死にたいの?」っていう考えになってきました。
故に、当時の著書には、生理学や医学の観点からオナニーを批判するものが多くあります。
「オナニしたいけど、オナニーすると死んじゃうよう。怖いよう!!!」
と、ヴィクトリア朝時代の人たちはガクブルしたことでしょう。
特に子供がオナニーなんてするわけない!!!!!!!!
これを読んでる人は、まぁきっとキリスト原理主義でもなんでもないと信じていますが、おそらく10代でオナニーを経験しているのではないでしょうか?
でも、ヴィクトリア朝時代には
「うちの子がオナニーするなんて・・・病気だわ!!!!!!!!!!!」
とパニックになるほどでした。
これを、「ロマンティック・チャイルド」といいます。
これはイギリス・ロマン派が広めた観念ですが、ようは「子供(特に幼年時代)は無垢で、性なんてないのよ!」っていう考えです。
イギリス・ロマン派の著書にはまぁそれはきれいなきれいな子供達が描かれているのでしょう。
(読んだことはない)