オナニーの歴史~恥ずべき悪癖からファッションへ~(1)
恥ずべきものだと、不幸にもこれだけ知られている行為については、ここで詳しく述べるまでもい
『19世紀大百科事典』ピエール・ラルース
最近、TENGAはやってますね。
私も先日旦那にプレゼントしたんですが、とても喜んでいましたよ。ええ。
ふと思ったんですが、TENGAってすごいよね。
だって、TENGAってつまり、オナニーの道具ですよね?
それを全面的に、そしておしゃれに売り出してる。これは一種オナニー革命ですよ!!!!
社会的なね!
でも、ところでオナニーってなによ?
「えー・・そんなの昔からあるし、みんなハァハァ楽しんでたんじゃないの?」
どうなんすかね。調べて見ました。
今回参考にする著書は、主に
『自慰―抑圧と恐怖の精神史』 ジャン スタンジェ、アンヌ ファン・ネック
の2冊です。
オ・・・オナニーってなぜオナニーって言うんですか?///
さそがしエロイ背景があるのか、それともオナニーさんという人がめっちゃオナニーしまくったことで有名になってその名が広がったのか・・・・。
オナニーの語源はなんと、『旧約聖書』になります。
どんな内容からなのか、ちょっと文献を引用します。
ユダの子オナンの兄エルは若くして死んだ。子供はなかったのだが、ユダヤの法律ではこの場合、兄弟が死者に代わって子を宿してやらなければならない。そこでオナンは兄嫁と代わって、兄弟の義務を果たすことになった。しかし、彼はその子が自分のものにならないのを知っていたので、兄に子孫を与えないよう「兄嫁のところに入ると、地に流していた*1」。その結果、主が怒り、オナンは死ぬことになった。
『マスタベーションの歴史』p.9
そう。このオナンこそ、オナニーの語源なのです。
ん?どういうこっちゃ。オナン全然オナニーしてないやん。
そう。ここでオナンが行った行為というのは、詳細は書かれては以内ので推測にはなりますが、「中絶*2」なのではないか!というのが一般論です。
ほう。ではなぜオナンがオナニーの語源となったのかね?
それをきちんと結び付けるかっこたる証拠みたいなのは分かっていないです。
(私の手元に文献がないだけかも。もし知っている人いたら教えて!)
でも、ここで注目すべき点は、オナン=主に殺されるほど罪深い行為をしたということです。
聖書では、「中絶」は罪深き行為とされています。なぜなら、セックスしておきながら、それが「生」に結びつかないのだから。なので、オナンがおこなった行為は当然罪深く、死をもってつぐなわなければいけなかったのです。
で、ここでこういう仮説ができます
オナン=罪深い
(セックスにおける)罪深い行為=生に結びつかない行為
オナンはオナニーの語源・・・ということは、生に結びつかないオナニーも罪深い!?
YES!オナニーは恥ずべき行為、というか、罪深い行為だった!!!!
14世紀終わり、フランシスコ会修道士ベネディクトはこんな事を言ってる
婚外の自発的な射精を行う者は皆、神学者からmollities*3と呼ばれ、自然の秩序に背いている・・・自発的な射精は、夜更かししているとき、手で触ること、考え事や妄想、みだらな書物の読書、そのほかの方法によって起こるが、いずれも大罪である
『自慰』p.28
わお。ぼろくそ。
つまり、無意味なことすんじゃねーよ。オナニーなんてしたところで子供できないし、自然に反してんじゃねーかバカヤロ-。
っという具合に、キリスト教の中ではオナニーはいけないこと。罪深いことだったのです。
(今更だけど、イスラム教や仏教、また当時の日本ではどうだったか!っていうのは調べてないので分かりません!)
え・・・じゃあ・・・夢精もだめなの!?
私は女なので、夢精がそんな自然に起きるなんてことはよく分かりませんが、男性にとったら何も考えてないのに出ちゃうんですよね?
それを罪深いなんて言われたってどうしようもないのですよ!
だけど、ちゃんと夢精については、決して罪ではないと考えられていましたよ。
そりゃね・・・聖なんちゃらさんだって男性だものね。
これ以上は言いませんがw
ただ、変なこと考えて夢精しちゃったらそれは罪!だったそうです。
はぁ・・・でもそんなの宗教の中の話でしょ?!
いえいえ。19世紀にピエール・ラルースさんはこんなこと言っちゃってます。
マスタベーションが非常に多くの病気の素地となることは、全ての医師が認めている。
さらに、
歯止めなくこの行為にふける者は、すぐに全身衰弱状態に陥る・・・(中略)・・・想像力と同時に感情も弱まる。・・・最低限の知的労働もできなくなる。心身の衰えを自覚しても、それを改善するために必要な精神的エネルギーは、すでにない」
つまり、
オナニーするやつはバカになるよ?っているかバカなの?死ぬの?
ってことです
19世紀後半まで、医者などを始め、オナニーはもう、やれば最後死ぬよ?という感じだったし、ていうか、マジ恥ずかしい!!!!っていう悪癖だったわけです。
疲れたから次回に続く
性ってなによ?なんなのよ!?
性ってそもそもなによ?
性ってなに?ってとこですが、一応ココで定義しておきます。
ここでいう「性」は「生物学的性と社会学的性」の2種類です。
この2種類を使い分けます。
はぁ?
ってなりますよね。
生物学的性っていうのは、ざっくり言うと「身体的に男女か!?」ということです。
すごくざっくり言っています。
ようはセックスする男女です。
性行為を行うことで子孫を残す、その為に分けられている「男」と「女」。
ココでは、性行為のみを「性」というのではなく、その分けられた二つの「男」と「女」を「性」と定義します。
男と女以外に「性」なんてあるの?バカなの?死ぬの?
生物学的には 人間の「性」は「男」と「女」の2種類であるとされています。
※生殖器が2つあったりする例外ももちろんありますが、ココではそれはあくまで”例外”とします。
社会学的にも同様で「男」と「女」が基本となります。
まぁ・・・すべての性は「男」と「女」が複雑にからまりあって作られてるというわけです。
じゃあ社会学的性とかいらなくね?
社会学的性は「社会的に作られた性」のことです。
その決定は産まれてきたときにどんな生殖器が着いているかに大きく依存します。
ちんこついていれば多くの人は「うちの子は男の子だわ!」ってなるし、ついてなければ「女の子だわ!」っとなります。
そして、それにそって「男の子は男の子らしく」「女の子は女の子らしく」育て上げられていきます。
例えば、「女の子だからうちのこにはスカートをはかせましょう!」となります。
男の子にスカートをプレゼントする人はまずいません。
スカート=女の子となります。
でも、別の国では「いやいや、スカートって男のものじゃん?」っていう国もあるかもしれません。
つまり、日本の中における、男女に抱く強いイメージ=社会学的性と言います。
これを別の言葉で「ジェンダー」とも言います。
ただ、ジェンダーは女性に対して使うことがほぼです。
つまり性ってなによ?
つまり、性とは生物学的性と社会学的性がおりなすとっても複雑なもの。
というわけです。
生物学的性を元に、社会的に男女という性が創り上げられていくのです。
という考えが前提にある・・・という方向でこのブログは進んでいきます。
あいさつ
性ってなによ?
「性」ってなによ???
と思ったのが2006年くらい。
それで卒業論文で性を取り上げたのが2008年。
内容は、「なぜ売春は批判されるのか?」
卒論かいたけど、性への興味はつきず、大学院にいきさらに性について学ぶ。
修士論文で取り上げたのは、「性」と「イメージ」。
「女子高生ってエロイなハァハァ///」ってなんで、「女子高生=エロいの?」と空っぽの脳みそを振り絞り研究研究。
「研究のためです!」と研究室でAVみたりもしたり、しなかったり。
そんな私(女)ですが、就職、結婚、出産を機に時間があまりましたので性について再度まじめに考えてみようかと思いこのブログをたちあげましたわけで・・・
というわけで、
性に対してくそまじめに考えてみたいと思います。
よろしくお願いします。
ぺこり